子供の才能をどうやって伸ばしていくか
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昨日のレッスンで、ビックリするくらいに上手にピアノを弾けるようになった小1の☆ちゃん。
本当に、半年前とはまるで別人のように、音楽をしっかりと心で感じながら演奏をしています。
先週までは、あんなにたどたどしく弾いていた曲も、昨日はとても柔らかい音で優雅な音色を奏でていたことには本当にびっくりしました。
彼女が、どうしてここまでピアノの才能を発揮できるようになったのか。
それは、ある一つの事へのチャレンジがきっかけだったと思います。
ピアノコンクールにチャレンジする意義
私は去年の冬ごろに、この生徒さんにコ「ンクールにエントリーしてみない?」というお話をしました。
ピアノコンクールと思い浮かべると、賞が欲しいとか、どうしても”勝ち負け”のような事ばかりを考えてしまうと思います。
でも、本当に大切なことは、ピアノコンクールで金賞をもらうとか、予選を通過するとか、そういう事ではないのです。
勝ち負けだけにこだわると、結果に縛られてしまい、ピアノを楽しむ気持ちが失せてしまう事があります。
コンクールを初めて受ける方には、必ずその点を保護者の方にご説明をするようにしています。
結果も大切です。
でも、ピアノコンクールにはもっと大切な「チャレンジする意義」があるのです。
ピアノコンクールを通して学べる事
ピアノコンクールに初めてエントリーする生徒さんにも親御さんにもご説明する事がいくつかあるのですが、その中の一つ。
それは、”コンクールはピアノの発表会とは同じではない”という事です。
ピアノの発表会以上の出来栄えが、ピアノコンクールでは求められていきます。
それは、自分だけではない、他者との比較があるから。
音楽は、本来は誰かと比べるものではないのですが、ピアノコンクールとなってしまうと、矢張りこれはどうしても避けられないのです。
でも、他者と比べる事で良いメリットもあって、それは
✅他人の演奏を聴くことで、音楽を表現する様々な演奏法を知ることが出来る
✅自分よりも上手な人の演奏を聴くことで、自分の目指すところの目標が見えてくる
etc…
と、様々な利点もあるのです。
その中でも、最たるメリットは何なのか?
皆さんには、お分かりになりますでしょうか?
それは、他人の演奏と自分の演奏を比べる事で、
・こういうところをもっと綺麗に弾こう
・こんな風に音楽の表現が出来るように練習してみよう
等と言った、向上心が生まれ、それに向かって自分自身で練習の仕方を工夫する事にあるのです。
これは、実は勉強にも大いに通じる話なのですよ。
一番大切なことは、どうやって練習したかというプロセス(過程)
冒頭に、ピアノコンクールにチャレンジする意義とは何か、と書きました。
それは結果ではない、結果だけに縛られていると見えてこない事なのですが、ここは本当に間違えてはいけないポイント。
何においても、目標を設定して頑張る事で得られる最大の学びは『プロセス』です。
・何を
・どうやって
・どんな工夫をして練習したのか
そこに、大きな大きな学びがあるのです。
それを学んでこそ、昨日の小1の☆ちゃんの様に、自分の持っている才能が開花していくのですね。
目標を持って、挑戦してみる!
ピアノコンクールというと、どうしてもしり込みしがちになってしまう方もいらっしゃると思います。
でも、先ほどから何度も言っているように、大事なのは勝ち負けではないのです。
挑戦してみる事で、その目標に向かって頑張る姿勢が変わります。
中途半端な気持ちでは、ピアノコンクールに臨む人はいないですよね。
真剣に、あれこれと自分で考えて、何故私はうまくピアノが弾けないのか、もっとここを滑らかに弾きたい、柔らかい音が出せるようになりたいetc…
そういった、自分から積極的に練習に取り組むことで、今まで発揮できていなかった、眠った才能が少しづつ呼び起こされるのです。
誰にでも秘めている無限の可能性を、どうやって花開かせるか
ダイヤモンドって、元々は全く光らないただの石、ということはご存じだと思います。
そのまま何もしなければ、ただの石。
でも、その原石を磨いていくと、次第に驚くほどの輝きを放ち始めます。
皆さんの中に眠っている能力も、ダイヤモンドの原石と同じなのです。
どうやって、どんな風に、どのくらい磨いていくのか。
それによって、皆さんの中に眠っている力(潜在能力)が次第に開花されていくのです。
お子さんの眠っている才能を発見して、伸ばしてあげるのは大人の役目
いつもレッスンをしていて、日々生活をしていて、とても感じている事があります。
それは、子供には本当に沢山の、無限の可能性があるということ。
それは、どんなお子さんにでも、誰にでも、必ずある能力なのです。
それを、まずは誰が見つけてあげるのか?
周りの大人しか、その役目は担っていないのです。
学校の先生や、お友達。
そういった環境は、残念ながらお子さんにも親御さんにも選ぶことは出来ません。
そうであるのならば、親御さんが賢くなって、そのほかの環境を整えていってあげる事が、まずは大事だと感じています。
私が藤沢に初めてピアノ教室を構えた時に、一番最初に来てくれた生徒さん。
彼女は、自分が今習っているピアノ教室に疑問を感じ、それをお母さんに話して、二人で相談して私のピアノ教室に来てくれました。
何と!!!
その彼女(生徒さん)は、当時小学校一年生だったのです。
こんなに小さなお子さんなのに、自分の受けているピアノレッスンに疑問を持った、その判断力。
これは、普通では考えられないほどの能力です。
それを、一緒に悩み、考えてくれたお母さんも流石ですよね。
そうやって、皆さんにも是非、お子さんの眠っている能力を開花させてあげていってほしいなと感じます。
今という時は、二度とはやってきません。
今の学びが、人生の宝物になるように。
大人が子供にしてあげられることを、精一杯の愛でもって育てていきたいですね。