最近ウィーンと羽田間の直行便が就航され、
ウィーンの魅力がクローズアップされています。
そんなウィーンに留学した私ですが、
「ウィーンにずっと行こうと思っていたんですか?」
そんな風に聞かれることがあります。
でも…
当時は全然外国に憧れはなかったんです。
音楽をしている人ならば、
ヨーロッパへのあこがれは強いと思いますが、
私は元々音楽の世界を目指していた訳ではなかったので、
そこまでの強い思いはありませんでした。
というよりも、むしろ”自分のレベルを上げる”、
その事で頭がいっぱいだったのかもしれません。
とにかくいつも自分自身と戦っていた私。
なので、ライバル意識もしたことはないです。
「嘘でしょー?!」
って思われると思いますが、
敵対心を持っても何も変わりません。
相手が上手なのは、自分よりも努力しているから。
ただそれだけ。
それを妬んだって仕方がないんです。
自分はそこまでの努力をしてきたのか?
そう問われたら、Yesとは言えませんから。
私は高2で音大を目指したので、
それは痛いほどよくわかっていました。
なので、いつも課題は自分でした。
「何とか上手になりたい」
そんな風に思っていた大学4年生のある日。
ふと目にしたウィーンの夏期講習のパンフレット。
「行ってみたい!!!」
そのたった一枚の紙切れが、
私の人生をここまで大きく変えてくれました。
人生は、本当にどこで大きく変わるか
分かりません。
新しいことにチャレンジするとき、
今までの流れを変えるとき、
変化があるときに必ず人は迷い、
悩み、大きな不安を感じます。
でも、足踏みして終わるのか。
勇気を出して一歩前に進んでみるのか。
たったの一歩ですが、
その後の歩みは大きく変わります。
是非皆さんにも、これからの歩みの中で
そんな場面に出くわしたら、
この話を思い出して頂きたいなと思います。
その小さな一歩が、
人生を変える事もあるということを。