「調性判定」をマスターして志望校に合格しよう!

「調性判定」をマスターして志望校に合格しよう!

藤沢市にある、ピアノ・英語リトミックの藤沢ピアノ音楽教室です。

10月も終わりに近づき、段々と受験シーズンに突入する時期となってきました。

音大や音高受験を控えている皆さんは、この時期どうやって過ごしていますか?

実技練習ばかりしていませんか?

志望校に合格するには、実技試験の準備だけでなく、副科もしっかりとこの時期に準備をすることが大切です。

音大受験で志望校に合格するためには

志望校に合格するためには、考えなければならないことは実技試験だけではありません。

楽典や聴音、新曲視唱などの副科で、まずは満点を目指して試験に取り組む。

これが、志望校に合格するための第一歩です。

勿論実技試験はとても大切です。

だからこそ、今のうちに副科を強化する必要があるのです。

受験日までの勉強スケジュールを立てよう

実技試験を頑張るためには、受験前の一か月は実技練習に出来るだけ専念したいところ。

そのために、今の時期は副科を頑張る必要があるのです。

よく受験間際になって、「聴音が出来ない」とか、「この問題が分からない」といった声を耳にしますが、そうなると気持ちばかりが焦り、実技練習どころではなくなります。

聴音は特に、短期間では出来るようにはなりません。

時間配分をしっかりと考え、勉強のスケジュールを立ててくださいね。

楽典でネックになる「調性判定」の解き方

楽典問題で、自信をもって答えられないのが「調性判定」。

一番良いのは、問題を歌ってみて、何調の感じがするのかを感じ取る方法が良いとされていますが、複雑な問題になると、歌ってみても何調になっているのか分からないように記譜されています。

そんな時は、「音階固有音」を導きだして、調性を判定します。

「音階固有音」とは

初めて聞いた人も多いと思いますが、音階固有音とは、その音階を構成している音、のことを言います。

上記の変ホ長調で考えると、変ホ長調を構成している7つの音、「ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド・レ」が、音階固有音になります。

調整判断で問題となるのが、♭や♯で音が変わっている音が、果たして音階固有音なのかどうか、という事です。

曲を聞いてみるとわかると思いますが、いつもずーっと同じ調子で進んでいく曲はあまりないですよね。

「ここは、こんな気持ちで奏でたい!」

そんな気持ちの揺れを曲にあらわす時、♭や♯を付け加えることで、音に変化を与えます。

それが音楽の雰囲気を変えていたり、曲想の変化をつけているのです。

実際に曲を聞いてみて、音階固有音を感じてみよう

これはジャズの名曲「Misty」

この曲は♭3つの変ホ長調(青で囲っている部分)で書かれています。

うっとりした曲の雰囲気が人気の秘訣ですが、曲の途中の殻雰囲気が変わり、曲が揺れ動いていきます。

その所の楽譜が、この写真の抜粋部分です。

演奏で聴いてみると、この下記動画になります。

この曲のあたりから、今までの音楽の流れとは違う雰囲気になっていくのが分かると思いますが、切ないような、哀愁漂うな、胸にジーンと来るようなメロディーが、Mistyを更に魅力あふれる曲にしていますね。

この、曲の雰囲気を変えてくれるのに一役買っているのが、楽譜に赤で囲っている♭です。

この場合の♭は、元の青で囲った変ホ長調についている♭ではないので、「臨時記号」と呼ばれています。

”臨時的に音を上げたり下げたりしている”記号、という意味です。

音階につけられている♭や♯も、記号だけを見ると「音を半音上げたり下げたりしている」という役目は同じになります。

でも、細かく見ていくと、この両者の位置付けは全く違うものになるのです。

似て非なる♭と♯・「調号」と「臨時記号」

音階についている♭や♯は、「その音階が何調なのか?」をあらわす記号。

ミに♭がついていれば、曲中に出てきたミの音には♭をつけて演奏しますね。

これは、何調なのかが判断できる大切な記号です。これを特に「調号」と呼んでいます。

一方で、曲中で突然現れてくる♭や♯は、その時にしか音を変化させないもの。

これを「臨時記号」と呼び、調号とは違う記号なのだよと、区別をつけています。

ここまで、説明について来れましたでしょうか??

ちょっと話が逸れましたが・・・

本題はここからです!

「臨時記号」と「調号」の見分け方

調整判断の場合、考えなければならない作業は「♭や♯は調号なのか・臨時記号なのか」

これを見極めていく事です。

上記の写真の例題を用いて考えてみましょう。

*細かく記載すると混乱するので、今回は分かりやすく伝えるため、ざっくりと説明をします。本来は、沢山の決め事に沿って、調性を判定をしていきます*

この問題では、♭と♯が存在していますね。この場合、♭を音階固有音ではないかと狙いを定めて考えていきます。

(シャープは短調の場合、臨時的に上げられた第6音・第7音である可能性が高いため、まずは除外して考えます)

♭のついた音が音階固有音の場合、♭のついた音とその直後の音が3度以上離れている事が多いため、どのくらい離れているのかを調べ、該当する音に丸をしていきます。

すると、抜き出せた音は

シの♭
ミの♭
ラの♭

となりますね。

この三つの♭が存在する調を調べると、変ホ長調、となります。

よって、答えは変ホ長調。

この例題は、難しい発展問題なので、まずは易しいものから解いて、徐々に調性感覚を身につけながら問題を解いていく事をお勧めします。

そして、簡単な基礎問題が出来て、もし余力があるのならば上記の教材を使用してみてください。

理解力が更に深まり、調性判定も自信をもって回答できるようになりますよ。