● 小さい頃から本物に触れさせるということ
藤沢市にある、リトミック・ピアノ教室の藤沢ピアノ音楽教室です。
先日、クラシックの本場・ドイツでピアノを教えている友人が遊びに来てくれました。
ドイツでの難しい国歌演奏資格を取得したピアニストの彼女。
矢張り音楽の着眼点が日本人とは全く違い、とても有意義で素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。
何を、どの様に学ぶのか。
やはりとても大きな問題だと感じています。
表現するのがとても難しい古典派の曲。特にモーツァルトは日本人には演奏できない、とよく言われます。
それは何故か。
「西洋と日本でのクラシック音楽の根ざし方の違い=幼少期の音楽にまつわる環境の違い」
これが一番の大きな問題点だと思います。
西洋人は、生まれた時から身近にクラシック音楽が流れていて、人々の生活に密着しています。
ふとラジオを掛ければクラシック音楽が流れ、ふらっと近くの施設に立ち寄れば、クラシック音楽が生演奏で聴ける。道を歩けば、おじいさんがクラシックを口ずさみ。ストリートミュージシャンが音楽を演奏している。
音楽を極めようと学んでいる子供達は、こんな環境課の元で本物の音楽に触れていくのです。
「本物って何だろう?」
それを知る為には、本物の良さ・素晴らしさに触れていかなければ理解することは出来ません。
・子供だからまだいいわ
・子供になんて、そんなの分かりっこないわ
・子供には、そんなのはまだ早い
・子供には、そんなの必要ない etc…
そんな風に思っている大人がいたとしたら、とてもとても残念なことです。
そして、そんな風に思っている大人が、なんと多い事でしょうか。
感覚が研ぎ澄まされている子供の頃から、本物に触れることは、その後の感性を大きく左右させるのです
間違ってはいけないのは
「子供だからまだ早い」
という事。
大人になってしまうと、その繊細な感覚は既に繊細ではなくなり、柔軟な発想力も無くなっています。
つまり、もう手遅れなのです。
今や市場は世界です。
世界に通用する力を、子供の頃から身につけていってほしい。
本場ヨーロッパの。本物のクラシック音楽に子供の頃から触れさせてあげたい。
そんな思いを、ドイツからの友人との会話で再確認しました。
これからの国際社会では、世界に通用する力が問われていきます。
そんな世界観を持ったピアニストを、育てていきたいですね。